全商簿記と日商簿記の違い|両方受けた私が比較
最終確認日:2026年10月
この記事の結論
- 全商簿記は商業高校生向け、日商簿記は学生から社会人まで誰でも受けられる試験
- レベルの目安は「全商1級 ≒ 日商2級」「全商2級 ≒ 日商3級」とよく言われる
- 就職・転職で知名度が高いのは日商簿記。全商で学んだ人は、日商も取っておくと伝わりやすい
私の受験歴
私は商業高校で全商簿記を学び、全商簿記実務検定1級(会計・原価計算の両方)に合格しました。その後、専門学校の大原で日商簿記3級と日商電卓検定1級を取得し、日商2級の範囲まで勉強しています。
つまり、同じ「簿記」を、全商と日商の両方の試験で学んだことになります。
体験談:全商から日商に移って、いちばん違うと感じたこと
いちばん違ったのは、問題文の読み取りにくさです。日商はただの仕訳の問題でも、全商より文章が実践的で、「どの取引の、何を聞かれているのか」を読み取るのに苦労しました。仕訳そのものより、文章を正しく読むほうが大変だと感じたくらいです。
なので、全商1級を持っていても、人によっては日商3級で苦労するかもしれません。知識はあっても、日商の問題文に慣れる練習は必要だと思います。
大原では、コースにもよりますが、私が通っていたコースは比較的ゆっくり日商3級を進めていく内容でした。初めて簿記を勉強する人でも安心できると思います。ただし初心者の人は、簿記と同時に電卓の使い方も覚える必要があるので、最初は少し大変かもしれません。
また、私は大原でネット試験(CBT:パソコンで受ける試験)を受けました。パソコンが得意な人は問題ありませんが、紙の試験とは勝手が違うので、パソコンでの解答操作にも慣れておくと安心です。
主催と受験する人の違い
| 全商簿記 | 日商簿記 | |
|---|---|---|
| 主催 | 全国商業高等学校協会 | 日本商工会議所・各地の商工会議所 |
| 主な受験者 | 商業高校の生徒 | 学生・社会人など、誰でも |
| 知名度(就職・転職) | 商業系の進学・就職で評価される | 企業での知名度が高い |
レベルの目安
資格予備校などの解説では、次のような対応がよく紹介されています。
| 全商簿記 | 日商簿記(目安) |
|---|---|
| 1級 | 2級程度 |
| 2級 | 3級程度 |
ただし、出題の形式や範囲は試験ごとに違うので、「全商1級を持っているから日商2級もすぐ受かる」とは限りません。日商2級は、合格率が2割前後の回もある試験です。
日商簿記の受け方(2026年度)
- ネット試験(CBT):3級・2級は、全国のテストセンターで随時受験できる。終わるとすぐ結果がわかる
- 統一試験(紙):2026年度は6月・11月・2月(2月は2級・3級のみ)
- 試験時間は3級60分・2級90分、どちらも70点以上で合格
受験料や日程は変わることがあるので、申し込み前に日本商工会議所の公式サイトで確認してください。
全商を持っている人への おすすめ
- 全商1級を持っているなら、日商2級に挑戦する価値は大きい(知名度の差を埋められる)
- いきなり2級が不安なら、ネット試験で日商3級を先に取り、日商の出題形式に慣れる
まとめ
- 全商は商業高校生向け、日商は誰でも受けられて知名度が高い
- 目安は「全商1級 ≒ 日商2級」
- 全商で学んだ人は、日商も取っておくと就職・転職で伝わりやすい
参考・出典
- 日商簿記・全経簿記・全商簿記の違い(資格の学校ことら)
- 簿記の難易度(スタディング)
- 日商簿記のネット試験(TAC)
- 最新の試験情報は、日本商工会議所・全国商業高等学校協会の公式サイトで確認してください。